AGPグループは企業理念「技術力を極め、環境社会に貢献します」のもと、長期ビジョンを見据えた行動指針を踏まえて新たに策定した中期経営計画で、
●「経済的価値」と「環境・社会的価値」を同時に創出することを目指します
●成長への再投資と成果の還元(株主、従業員、社会)の好循環経営を目指し資本効率を向上させて企業価値を高めます
●コロナ前(2019年度)の売上・利益水準に回復させ、さらなる成長へ繋げます
を「目指す姿」と定義し、2025年度までの4年間で、次の目標達成に向けて邁進します。
AGPは1965年の創業以来、国内主要8空港において駐機中の航空機への動力(電力・空調)を供給し、空港業界における環境貢献企業として確固たる地位を築いてまいりました。2025年に創立60周年を迎えるにあたり、これまでご支援いただいたお客様、パートナー企業、社員の皆様に心より感謝申し上げます。
AGPは「固定式埋設型GPU/PCA」という日本独自の空港インフラ技術を活用し、効率的な電力供給を実現しています。この技術により、航空機の補助エンジン(APU)使用によるCO₂排出を約90%削減し、騒音も大幅に低減しました。例えば、〇〇空港では導入後、CO₂排出量が年間〇〇トン減少し、騒音レベルも〇〇デシベル低下する成果を上げています。長年にわたり、主要空港の脱炭素化に貢献してまいりました。
独立した上場企業として、AGPは全てのお客様に中立的かつ公平で安全なインフラサービスを提供することを使命としています。公共インフラとしての機能を強化し、安定した収益基盤を築くことで、持続可能な企業価値の向上を目指しています。具体的には、〇〇プロジェクトにおいて、公正な競争を基盤としたサービス提供を実現し、多くのお客様から高い評価をいただいております。
航空業界のボラティリティを背景に、AGPは空港以外の事業展開にも積極的に取り組んでいます。国内外で培った技術と経験を活かし、新たなビジネスモデルの創出に挑戦しています。特に、タイへの事業展開を目指しており、現地法人と提携して、新たな成長機会の創出を目指しています。
AGPはESG経営を中心に「成長の実現」と「戦略投資と還元の両立」を目指し、人的資本への投資を加速しています。地上電源設備(GPU)の利用促進や再生可能エネルギーへの取り組みにより、環境への貢献を一層強化し、企業価値の向上を図っています。
また、スタンダード市場のコンセプトに準じ、上場企業としての高いガバナンス水準を維持しつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットし、経営の透明性と公正性を高めるため、情報開示とIR活動を強化し、信頼性の高い経営を推進しています。
さらに、航空産業の高いボラティリティに対応し、収益依存からの脱却を目指して事業ポートフォリオの多様化を積極的に推進しています。
既に当社では、たくさんの優秀な外国人エンジニアが活躍していますので、多様性と主体性を重視したダイバーシティ経営を展開してまいります。
AGPにとって人材は価値創出の原動力であり、最大の資本です。従業員を重要なステークホルダーと位置付け、戦略的な人材開発・育成に投資することで、実行力のある組織を築き上げています。これにより、従業員の成長と共に企業価値の向上を実現し、持続可能な発展を支援してまいります。
AGPは、持続可能な空港環境の創造と環境貢献のリーディングカンパニーとして、引き続きイノベーションを推進してまいります。
環境への貢献と利益の創出を両立させることで企業価値を向上させ、株主、社会、社員の皆様にとって魅力的な企業となるよう全力を尽くします。
最後になりますが、これまで支えてくださった皆様に深く感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
2024年12月
株式会社エージーピー
代表取締役
杉⽥ 武久